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どれくらい渡す?メキシコでチップが必要な場所と値段を詳しく解説

チップを払う

どれくらい渡す?メキシコでチップが必要な場所と値段を詳しく解説

チップとは、自分が利用したお店などでサービスを受けたときに渡す「心づけ」のことです。

とても質の良いサービスを受けたときは心が温まりますし、店内で気持ちよく過ごせますよね。また、そんな見事なサービスを提供できる熟練のスタッフにおもわず拍手を送りたくなります。そんな利用者側の気持ちを表現してくれるのがチップです。

 

ですが日本ではチップ制度はなく、国によっても少し違うのでどこでどれくらい渡せばいいのか分からないことも多いと思います。

 

ここではメキシコで渡すチップの相場とその場所を詳しく解説していきます。また、意外とチップがいらない場所もありますので、そちらも併せてご紹介しますね。

 

チップが必要な場所

まずはチップが必要になってくる場所をご説明します。日本ではスタッフが常駐していないような意外な場所もありますのでぜひ参考にしてみてください。

 

レストラン、カフェ

レストランやカフェと言っても様々な人がそこで働いてサービスを提供してくれますよね。ここでは主に以下のような人にチップを渡す機会があります。

ウェイター

チップ相場:10~20% テーブルで会計時に渡す(おつりがあればそれを利用するとよい)

日本はテーブル会計もあればレジまで行ってお支払するというパターンもありますが、メキシコでレストランを利用すると必ずテーブル会計になります。ウェイターを呼んでお支払をお願いしてください。

 

この時、チップを含めた金額をそのまま渡すか、細かいお金がない場合はおつりが返ってきたときにチップを渡します。また、クレジットカードで支払う場合はウェイターにチップの金額を伝えるか、会計の何%上乗せして払うか伝えるといいでしょう。

 

ウェイターは席に案内してくれるだけでなく、お客さんの特徴に合せて動きやすい場所、窓側、店内ミュージシャンの近くなど、快適に楽しく過ごせる場所を選んで席を確保してくれます。とてもフレンドリーに対応してくれて食事の好みを聞いて料理のオススメを提案してくれたり、食べれないもののリクエストなども厨房に通してくれます。

 

快適な席を案内し、料理を運んでくれるという状態で食事代の10%、個人に合わせた最高のおもてなしをしてもらえた場合は食事代の20%を渡すというように受けたサービスでチップの値段を変えてしまって大丈夫です

 

素晴らしいサービスを受けたと感じるときはウェイターさんまで席に来てもらって直接感謝の気持ちも伝えるととても喜ばれます。言葉が通じなくても全く問題なかったのでぜひ試してみてください。

 

シンガー

相場:1人当たり10~20ペソ  特に感動した場合は20ペソより多くてもOK

メキシコでレストランを訪れると店内でシンガーが歌を歌って披露してくれることが多くあります。曲が素晴らしくて感動したり、自分のことを考えて日本の歌を披露してもらった時などは、シンガーに賞賛の気持ちを乗せてチップを渡すのもとても良いと思います。

 

ですがシンガーに渡すチップは必ず渡さなくてはいけないものではないので、個人的なサービスをしてもらった時以外はそこまで気にする必要はないと言えるでしょう。

 

マリアッチ

相場:100ペソ  ただし、曲をお願いする前に値段を聞いておいたほうが良い

マリアッチとは3~4人くらいで構成されるメキシコ伝統のバンドグループのことです。ギターやトランペットなどを弾きながらメキシコならではの曲を歌ってくれます。観光地だけでなく生活圏でもマリアッチに出会うことはよくあります。

 

観光地でマリアッチに出会うのはレストランが多く、各テーブルを回りながら曲のリクエストがないか聞いてくれます。曲をお願いすると目の前で引いてくれるのでメキシコ気分を最も味わえるイベントの一つと言えます。100ペソは500円以下なので機会があればぜひトライしてみてください。

 

ホテル

チップと聞くとレストランの他にはホテルを思い浮かべる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。ここではホテルではどんな場面でチップを渡すのかご紹介します。また、ホテルでは意外とチップが必要ない場所もありますのでそれは後ほどご説明しますね。

ベルボーイ

相場:20~50ペソ  部屋まで荷物がすべて運び終わった時点で渡す

ホテルの入り口に立っていてドアを開けてくれたり荷物をお部屋まで運んでくれる人です。自分の荷物がどれくらいなのかで渡す金額が変わりますが、たくさんあるようなら多めに渡しておいたほうが良いでしょう。

 

映画館

相場:10~15%  ただし10ペソは下回らないようにする

映画館ではチケット売り場や売店などで働く人を思い浮かべますが、それらの場所ではチップは必要ありません。しかし、メキシコの映画館では映画館のウェイターのような人がいますのでその人にチップを払います

 

具体的にどんなことをしてくれるかというと、映画館で席に案内してくれたり食べたいものや飲みたいものを聞いて自分の代わりに注文をして運んできてくれるというようなサービスをしてくれます。

 

レストランにいるウェイターさんが映画館でもいるのだなと思っておくといいと思います。また、飲み物だけ注文した場合など注文金額が低い時でも、10ペソは下回らないようにした方がいいでしょう。

 

パーキング

相場:10ペソ  洗車もお願いする場合はプラス50~80ペソ

日本のパーキングエリアはほとんどが自動精算機を使用してほどんど無人で稼働していますが、メキシコでは車の通行が多い観光地などでは必ずと言っていいほど駐車場で車を誘導してくれる人がいます。より良い場所に案内して駐車させてくれますし、私たちが観光している間に洗車してくれるというサービスもあります。

 

ただ、洗車はバケツとスポンジを持ってきて洗うという簡易的なものになりますので、ワックスがけなどはありません。駐車の案内とは別に料金がかかりますので知っておくと良い思います。

 

チップがいらない場所

チップが必要な場所もあれば、意外とチップを払う必要のない場所も多くあります。チップを払ったほうがいいのか戸惑わずにすみますので、以下の場所を知っておくととても安心だと思います。

 

ホテル

先ほどチップを払う場所でもホテルをご紹介しましたが、実はチップを払いそうで払わなくていい場面がかなりあります。

ルームクリーニング

旅行中であれば同じホテルに何泊かすることも多いと思います。出かけて帰ってくるとお部屋がきれいに掃除され整えてありますよね。外出する前にチップを置いておこうかな?と思うこともあるかと思いますがサービスの一つですのでこちらもチップは不要となります。

フロントスタッフ

チェックイン時・チェックアウト時どちらもフロントスタッフへはチップを渡す必要はありません。何かと配慮してもらった場合は笑顔で「ムチャス・グラシアス!(本当にありがとう!)」と伝えましょう。

チェックアウト前の部屋を出るとき

なんとなくホテルの部屋を立ち去る前にチップを置いていくイメージはありませんでしたか?実はわたしはずっと必要だと思っていました。ですがメキシコでは部屋を立ち去るときにチップを置いておく必要はありません。荷物をまとめたらそのままチェックアウトへ向かいましょう。

 

ファーストフード店

知らない土地で日本でも馴染みのあるチェーン店に出会うとなんだかほっとして利用したくなりますよね。

マクドナルドなど、ファーストフード店ではチップの必要はありませんのでチップの金額を考えたりタイミングを考えることなく、日本で利用していた時とほぼ同じ感覚で注文してみてください。ちなみにスターバックスなどのチェーン展開しているカフェも同様に必要のない場所になりますので覚えておくといいと思います。

 

タクシー

タクシーはチップが必要だと思っていた方も多いのではないでしょうか。タクシーは通常の提示料金を支払うだけで大丈夫です。私はUberにも乗ったことがありますがUberの時もチップは払わなくても大丈夫でしたので、乗り物系は特に必要ないものだと思います。

 

まとめ

いかがでしたか?日本では馴染みのないぶん、チップ文化とはとても面白いものですよね。こうして見てみるとチップを渡す場面はわたし個人に向けて特別なサービスをしてもらった時に渡すもの、というような感じがします。

 

わたしが主人(メキシコ人)と一緒にトゥルム訪れた際に、ある素敵なレストランで熟練のウェイターさんから素晴らしいサービスをしてもらえました。その時主人はウェイターさんに席まで来てもらって感謝の言葉とともにチップを渡していましたが、素晴らしい仕事に敬意を示せる良い機会にもなるのだなと感動したことがあります。

 

チップの使い方をマスターしてメキシコでの感動を現地の人にうまく表現できると旅行がもっと素敵なものになりそうですね。