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謎多き遺跡チチェン・イッツァでメキシコの古代マヤ文明に迫る!

メキシコチチェン・イッツァ

謎多き遺跡チチェン・イッツァでメキシコの古代マヤ文明に迫る!

皆さんは海外旅行の際に遺跡を巡ったことはあるでしょうか。

世界各地に様々な遺跡があり、わたしたちの祖先はその土地ならではの文化を発展させてきましたが古代メキシコ人はマヤ文明やアステカ文明など、他に類を見ない独自の文化を築いていました。

少し前に話題となったマヤ歴も古代のメキシコ人が独自に編み出した暦です。

彼らは星の動きを読み、太陽の位置を把握し、それを建築や宗教に応用していました。

ここではそんな魅惑のマヤ文明の遺跡の中で特に大きいものとして発掘されたチチェン・イッツァの魅力についてお伝えします!

 

チチェン・イッツァはどこにある?

チチェン・イッツァはメキシコの東側、メキシコ湾とカリブ海の間に位置するユカタン半島にあります。(地図を見たい方はここから)

ユカタン半島の大部分が森林地帯と言われているように木々は青々と茂り、水も豊富にあるような美しい場所です。

地上に多数のクレーターがあり、どうやらかつてこのユカタン半島に隕石が落ちてきて、このような地形が作られたのではないかと言われています。ユカタン半島の至るとことで見られ、今ではこのクレーターは美しく神秘的な湖となっており有名な観光スポットとなっています。

 

チチェン・イッツァの見所

チチェン・イッツァと一言で言ってもとても広く、敷地内には様々な見所があります。その中でも特徴的で特にオススメのスポットをご紹介します。

エル・カスティージョ(el castillo)

チチェン・イッツァの中で一番有名なのがこのエル・カスティージョです。

ピラミッドのような建造物ですが一番上の階は部屋のようになっています。チチェン・イッツァの中でも特に中心的なこの建物は主に政治・宗教の場所として活用されていたようです。

 

古代マヤ人は太陽の動きを熟知していて、昼と夜の長さがちょうど一緒になるタイミングをも知っていました。日本で言う春分と秋分ですね。エル・カスティージョにはこの春分と秋分の日になるとある変化が起こります。太陽が昇るとこのピラミッドの角に沿って長い影が作られていき、それが最終的に大蛇の形として現れます。わたしが言った日は残念ながら秋分の日の一日後だったのですが、ガイドさんから「昨日はここに大蛇が現れたんですよ」と教えてもらいました。

 

先ほど政治的な場としても利用されていたと書きましたが、ここはククルカンという神様の神殿でもあります。人々はこの神殿の階段から少し離れたところに立って、階段に向かって手を叩くとククルカンの声を聞くとことができました。これはどういうことかというと、ただ音が反響しているのではなく、階段に向かっていった音が跳ね返るときに違う音となって聞こえるように設計されているのだそうです。実際に手を叩いてみると声の高い鳥のような音が返ってきました。ククルカンは鳥の姿をした神様なのかもしれませんね。

 

競技場

古代マヤ人は神事の祭典の一つとして競技場でサッカーのような試合をすることがありました。ただ少し違うのは、使うのは足ではなく腰ということと、ゴールがものすごく高い位置にあるということです。

 

だいたい成人男性4人分くらいの高い位置に、ドーナッツのように丸く穴の開いたゴールが設置されていました。ゴールも一つしかなく、どちらのチームが得点を入れるかで点数を加算していたようです。

 

168m×70mの敷地内に120m×30mの競技フィールドがあり、北と南にそれぞれ観客席があります。観客席同士は168mも離れているというのになんとお互いで会話ができていたそうです。これはこの競技場の構造が、両側から発信された声をマイクのように拡大するように設計されているためで、古代マヤ人の建築技術の高さを象徴する建物のひとつとなっています。

 

競技場の塀のデザインにも当時のマヤ人の考え方を垣間見ることができます。石造りの塀にはさまざまな絵が彫られていますが、その中でも特にはっきりとわかるものには「万物は巡っている」というがテーマが施されていて、古代マヤ人の精神に触れることができる美しい場所です。

 

お土産屋台エリア

屋台のな小さなブースに分かれた店舗がたくさん並んでいるエリアは、メキシコならではのお土産を見つけるのにとても良い場所です。メキシコ人の明るさを象徴するようなカラフルなモチーフのものがたくさんあります。小さなチチェン・イッツァの置物なども置いてあるので記念に買って帰るのも思い出に残っていいですね。

 

ちなみに私の個人的な意見としては、黒曜石を加工した小物がとってもおすすめです。古代マヤ人は黒曜石で太陽の動きや日食を観察していたのですが、同じ体験を私たちでも味わうことができます。太陽光は強すぎて目を傷めてしまうため肉眼だと見ることができませんが、黒曜石を1cmくらいの薄さで円形に加工されたものが売られていて太陽にかざすと太陽光のみが透過されてぼんやりと見え、太陽を観察し神秘的な世界を見ることができます。空港などのお土産屋さんでも探してみましたがこの黒曜石は見つけることができなかったので、遺跡に来た時だけ見つけることのできるお土産の一つかもしれません。

 

セノーテ

冒頭で説明したセノーテ(隕石の衝突からできた湖)がこのチチェン・イッツァでも見ることができます。チチェン・イッツァのセノーテの色は濁った色をしているので泳ぐことは出来ないのですが、とても神秘的な形をしているので、他の場所でセノーテを見に行く予定のない人この機会に見に行ってみるといいと思います。

 

チチェン・イッツァに行く前に知っておきたいこと

いかがでしょうか?チチェン・イッツァにぜひ行ってみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方に向けて、現地に行く前に知っておきたいことをまとめてみました。

 

・現金を持っていくといい。クレジットカードが使えるところはほとんどない。

チチェン・イッツァの敷地内はほとんどすべて現金のみのお買い物でした。他の場所と比べたら物価も少々高めでだいたい日本と同じくらいの物価と考えていてもいいと思います。

 

・入口付近にはガイドさんが駐在している。

ツアーで行く場合はツアーガイドさんに案内してもらいますが、そうでない場合でより詳しくチチェン・イッツァのことを知りたい場合はガイドさんにお願いするのも一つの手です。ガイドさんは大体入り口付近に駐在しているので声をかけてきてくれるでしょう。残念ながら日本語で案内してくれる方はいませんでしたが、英語で案内してくれる方はいらっしゃったので英語のわかる方は英語での案内をお願いしてみるといいと思います。

 

・ツアーで行かない場合はレンタカーで行くという手もある

ツアーに参加して訪れることが多い場所ですが私たちはレンタカーを借りて行きました。現地でレンタカーを借りるときは英語を話せるスタッフに対応してもらうこともできましたが不安のある方は日本であらかじめツアーを予約していったほうが安心だと思います。

 

レンタカーを借りる場合は、レンタカー借用代のほかに、万が一車に傷をつけてしまった場合に備えてボンドを支払います。私たちが借りたときは日本円で2万円くらいでした。何かあった際はこのボンドから修理代を差し引かれますが、何もなければこのお金は車を返したときにそのまま返ってきます。ただ、最初に借りるときにレンタカー代とは別に必要なお金があることを知っておけば現地で借りるときも安心です。ちなみに、海外で使えるものでしたらクレジットカードでの支払いも可能です。

 

まとめ

いかがでしたか?日本から遥か遠くのメキシコ、ユカタン半島にあるチチェン・イッツァ。今だ謎の多い古代マヤ人の精神や文化に触れ、この機会に非日常をたっぷりと味わってくださいね。